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File15 小児科医、児童買春やめられない

 


平成15年9月13日、出会い系サイトが児童買春など事件の温床となることを防ぐため、出会い系サイト規正法が施行された。 

 

―出会い系サイト規正法とは― 

・同サイトに金品を渡す約束をして交際を求めたり、18歳未満を性交渉の相手として誘ったりする書き込みを禁止する。 

という項目を規定したもので、少女側が援助交際を目的としてサイトに書き込みを行った場合も処罰の対象となり、違反者は100万円以下の罰金が科せられる。 

 また、今年12月には 

・サイト運営者は利用者が18歳未満でないことを確認する。 

との項目が追加される予定で、違反者には都道府県公安委員会が是正命令を出し、命令違反者には6ヶ月以下、または100万円以下の罰金が科せられるという。 

 

 そして、9月20日、福岡市早良区百道浜1丁目の小児科医師 高林明容疑者(38)が出会い系サイト規正法違反の疑いで福岡県警に逮捕された。同法が適用されたのは神奈川県警に次いで全国で2例目であった。さらに今月1日、福岡県警は高林容疑者が女子高生に現金を渡して猥褻な行為をしていたとして、同容疑者を児童買春及びポルノ処罰法違反の容疑で再逮捕した。

 

(逮捕された『高林 明』容疑者)

 

 調べでは、高林容疑者は先月15日午後9時40分ごろ、自宅のパソコンを使い、出会い系サイトの掲示板に「福岡市周辺の女子中学生限定で援助します。援助額はメール交換後に決めましょう。優しく接します」と書き込んだ疑いで、容疑を認めている。同容疑者は自らも出会い系サイトのホームページを開設しており、捜査員が高林容疑者へメールを送るなどして、ハンドルネームを使用していた同容疑者を特定、逮捕につながった。「1年前から援助交際を求める書き込みを始めた。今まで4、5人の女子高生らと会い、援助した」と供述しているという。 

誘いに応じた少女らには自らの職業は明かさず、「自分はカメラマン」などと言って裸の写真を撮影し、猥褻行為をした後に現金2〜3万円を支払っていた。高林容疑者の職場や自宅から押収したCDやパソコンには、売春相手と見られる少女らの裸の写真が多数記録されていたほか、十数人の女子中学生の名前もあったという。

 大分医科大学を平成3年に卒業し、小児科医となった高林容疑者。逮捕時は「済生会福岡総合病院」の小児科主任部長を務めており、同病院の患者からは「やさしい、いい先生でした」との話も聞かれた。また各地の学会等でも講演するなど、社会的地位もあった同容疑者。我々は早速、勤務先であった病院を訪ね、話を聞いた。

 

(済生会福岡総合病院)

 「物静かで、まじめな先生だった。勤務態度にも問題はなく、逮捕された様な傾向の趣味も見受けられなかった」と話す病院側。すでに後任人事も決定しており、院内に掲示された担当医一覧表にも高林容疑者の名前は見られなかった。

 

 

(院内の掲示板には、すでに後任の小児科主任部長の名前が掲示されていた)

 

当事件の捜査主任でもある福岡県警中央署少年課課長 中村隆警部に話を聞いたところ、「容疑者には奥さんも子供もいるので、新聞等に発表していること以外、勝手にお話しすることは出来ません。現在わかっている罪状以外については現在捜査中です」とのことであった。 

妻子のある身でありながら、医師としての社会的地位を捨てざるを得なかった高林容疑者。身の破滅を招く前に、自らに歯止めを掛けることは出来なかったのだろうか…。 

出会い系サイトを利用しているのは、買春を目的とした高林容疑者のような人達ばかりではない。買い手が存在する裏には、必ず売り手も存在する。果たしてこの「出会い系サイト規正法」、ネット上で行われる買春、売春に歯止めを掛けることができるのだろうか。

取調べを受ける高林容疑者はこう話しているという。

「新法の施行は知っていたが、やめられなかった。」

 

 

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